令和元年9月27日(金)勉強会

「就学前に知っておく、発達検査と病院選び」
   ~検査ってどんなことするの?~


1.発達検査とは?

 1)子供の心身の発達度合いを調べる

   →発達障害の確定診断を行う検査ではない

 2) 発達障害の判断は、生育歴、行動観察、臨床診断、発達検査、知能検査などの専門

   診断の結果で診断される


2.診断検査方式

 1)新版K式発達検査

  ①年齢において一般的と考えられる行動や反応と、対象児者の行動や反応が合

   致するかどうかを評価する検査です。

   検査は、「姿勢・運動」、「認知・適応」、「言語・社会」の3領域について

   評価されます。

   なお、3歳以上では「認知・適応」面、「言語・社会」面の検査に重点が置か

   れます。

   検査結果としては、この3領域の「発達指数」と「発達年齢」が分かります。

   また乳幼児向けの検査用具には、振ると音が鳴るガラガラや積木、ミニカー

   といった乳幼児にとってなじみのある材料が使われています。

   このような検査用具を使うことによって、子どもの自然な行動が観察しやす

   い検査となっています。

   検査者は検査結果だけでなく、言語反応、感情、動作、情緒などの反応も記

   録し、総合的に判断します。

   ■適用年齢: 生後100日後から成人

   ■時間: 約15~60分程度

   ■形式: 1対1(検査者と被検査者)の個別式検査

   ■料金: 公的病院でおおよそ840円(保険診療・3割負担の場合)

 

 2)乳幼児精神発達診断法

  ①乳幼児精神発達診断法は、上記と同様に年齢と発達の度合いの比較を行い、

   実際の年齢とどのくらい差があるかを評価する検査です。

   新版K式発達検査と異なる点は、面接者が保護者に対して子どもの様子を個

   別に面接し、各項目について尋ねることで行われる点です。

   乳幼児精神発達診断法では検査した項目と月年齢を軸にした図である「発達

   プロフィール」を作成します。子どもに直接検査を実施する方法に比べて、

   子どもの状態や障害に左右されることがなく、普段の生活の状況に基づいて

   判断されることになります。

  ■津守・稲毛式乳幼児精神発達診断法

  「運動」「探索」「社会」「生活習慣」「言語」の5領域の438の質問項目から

   構成されています。適用年齢別に「1~12か月まで」「1~3歳まで」「3~7

   歳まで」の3種類の質問紙を用いて検査・面接を行います。なお5領域ごとに

  「発達年齢」が算出されます。

  ・適用年齢: 生後1ヶ月から7歳まで

  ・時間: 約20分程度

  ・形式: 母親など子どもの養育者に個別面接

  ■遠城寺式乳幼児精神発達診断法

  「運動」「社会性」「理解・言語」の3領域6の質問項目から構成されていま

   す。0歳0ヶ月から検査を受けることができます。

  ・適用年齢: 0歳0ヶ月~4歳8ヶ月まで

  ・時間: 約15分程度

  ・形式: 母親など子どもの養育者に個別面接

☆その他

 3)日本版Bayley‐Ⅲ乳幼児発達検査

 4)ASQ‐3

 5)KIDS乳幼児発達スケール

 6)プラセルトン新生児行動評価法

 7)日本版デンバー式発達スクリーニング検査


3.発達検査からわかること

 1)発達検査の検査結果から子どもの発達の度合いが示された「発達プロフィー

  ル」と「発達年齢」「発達指数」などの数値結果を知ることができます。

『事例』

ADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断された3歳2カ月の女の子の検査結果の例

(1)「姿勢・運動領域」  発達指数:96(発達年齢:3歳1ヶ月)

(2)「認知・適応領域」  発達指数:101(発達年齢:3歳3ヶ月)

(3)「言語・社会領域」  発達指数:75(発達年齢:2歳5ヶ月)

(4)「全領域」      発達指数:88(発達年齢:2歳10ヶ月)

  結果は、検査時点での発達状況を換算した『発達年齢』と、生活年齢と『発達

 年齢』との比率である『発達指数』で表されます。

  『発達指数』は、その年齢の平均を100で表されますが、実際にはある程度幅

 があるそうです。


4.具体的な接し方などを教えてくれる「検査報告書」

 1)「検査報告書」を依頼すると

  ①検査結果の数値

  ②検査結果からいえること

  ③日常生活上配慮していただきたいこと 

   などが記載された報告書を作成してもらえます。

   

   無料で「検査報告書」を発行してくれる機関もありますが、有料で発行して

  いる機関もあります。検査形態や「検査報告書」の費用は機関によって異なり

  ますので、詳しくは受診する病院への問い合わせが必要です。

 2)「検査報告書」で具体的な記述例

  ①「数値結果」欄は「発達年齢」や「発達指数」の数値が記載されています。  ②「検査結果から言えること」欄では、発達の遅れの度合いや理由が下記のよ   うに詳しく記載されています。

『事例』

 検査者が言った数字を同じ順番で繰り返す課題では、1つの数字を繰り返すことが限界である様子が見られています。

 このように、相手からことばのみで働きかけられる状況では、検査者のことばに注目を向けること自体が難しい、または「何が求められているのか」がわからないと考えられます。

 「日常生活上配慮していただきたいこと」欄も、下記のように記載されています。

 大人が見ている物に(次女)さんの注目を向けて貰うのではなく、(次女)さん自身が”今・現在””その時に”目にしているものや耳にしているもの、手に取っているものなどに対して、「◯◯があったね」「◯◯と聞こえるね」というように要点をまとめた簡潔なことばをつけていく。

 このように、大人に関心を合わせてもらうのではなく、(次女)さん自身が関心を向けている物に大人が寄り添い、ことばをかけていくことで(次女)さんにとって、把握しやすく、覚えやすい状況となるよう意識していく。

 といった記載がされています。


5.発達検査と知能検査の違い

 1)発達検査は心理検査の一つ

  ①乳児を対象とすることが可能

  ②被検査者の精神年齢を示す発達年齢と、認知面・社会性・運動面などのいく

   つかの観点から発達の度合いである発達指数を調べる。

   →年齢と発達年齢の差がどのくらいあるのかを計測

 2)知能検査との違いは適用年齢

  ①知能検査は、知能を精神年齢、IQ(知能指数)、知能偏差値によって測定す

   るための検査

  ②代表的な知能検査として、ウェクスラー知能検査、田中ビネー知能検査、

   K-ABC知能検査など

  ③2~3歳以上が適用

  ④知能検査は物事の理解や課題解決といった認知能力を中心に評価

   →子供の知能がどのくらいあるかの計測

  ⑤IQの値の範囲は測定の手段によって異なりますが、一般的に平均値を100と

   して比較可能な分類がされる

   ・130以上:極めて優秀

   ・120-129:優秀

   ・110-119:平均の上

   ・90-109:平均

   ・80-89:平均の下

   ・70-79:境界線級/ボーダーライン

   ・70未満:知的障害

  ⑥個別式知能検査と集団式知能検査

   ・個別式知能検査

    →受検者と検査者の一対一で行う検査です。

     現在使われている検査の多くがこの個別式知能検査です。

   ・集団式知能検査

     「団体式知能検査」とも言います。学校などでたくさんの人を検査する

    ための筆記式検査です。

     集団式知能検査を受けた後、知能や発達に問題が見つかった場合は、続

    けて個別式検査を受けることでよりきめ細やかに調べることができます。

     おもに小学校就学時に就学時健康診断で行われる集団式知能検査に、     

    「就学時知能検査」があります(「就学時検査」とも言います)。

     就学時知能検査は子どもが就学する際に健康診断とともに一斉に行わ

    れる知能検査であり、年齢を基準としての発達の遅れや偏りを把握する手

    段の一つとしても使われます。

     文部科学省による学校保健法では、就学時知能検査の技術的基準につい

    て、以下のように定められています。

     知能については、標準化された知能検査法以外の方法によることも可能

    であることから、検査法を限定せずに、適切な方法であればよい。

     なお適切な方法としては医師等の専門家による面接や行動観察があげら

    れる。

  ⑦知能検査には、言語を用いる検査「A式」と、言語ではなく数字や図形など

   を用いる検査「B式」があります。「A式」と「B式」どちらも取り入れた検

   査「AB式」もあります。

 3)発達検査と知能検査一緒に受けることがある

  ①発達の遅れと知能の遅れの両方が疑われている場合

  ②子どもの発達を多角的に捉えるため

  ③医師による発達障害の確定診断を行う際の参考情報

   ④その人に合った支援や学習指導の方向性のヒントを得ることを目的

 ※ 子どもに発達障害がある場合は、乳幼児期からその兆候となるような特徴が表

  出することが多いです。

   しかし、発達初期の乳幼児の発達状態を、通常の知能検査によってとらえる

  ことは困難だと考えられています。

   なぜならば乳幼児は心理的、身体・運動的、社会的側面の発達が十分でない

  ため、知能のみを検査によって測定することは難しいからです。


6.相談窓口

 【子どもの場合】

  ・保健センター

  ・子育て支援センター

  ・児童相談所

  ・発達障害者支援センター など

 【大人の場合】

  ・発達障害者支援センター

  ・障害者就業・生活支援センター

  ・相談支援事業所 など


7. 発達検査の受検方法・費用

 1)発達検査や知能検査は、公的病院や民間病院で受けることができます

 2)「児童発達支援センター」などで受けることもできます

 3)発達検査の受け方、費用は、検査内容や病院によって異なります


8.検査や診断で用いられる用語の違い

 1)知的障害

  ①知的障害の診断は医療機関や地域によって異なる。

  ②一般的に知的障害は「知的機能」と「適応機能」の評価で「軽度」「中度」

   「重度」「最重度」の4つの等級に分類されます。

  ・軽度知的障害

  →軽度知的障害は、おおむねIQが50~70の知的障害をさします。

   食事や衣服着脱、排せつなどの日常生活スキルには支障がありません。

   しかし言語の発達がゆっくりで、18歳以上でも小学生レベルの学力にとどま

   ることが多いです。

  (特徴)

   ・清潔、服の着脱を含めた基本的な生活習慣が確立している

   ・簡単な文章での意思表示や理解が可能

   ・漢字の習得が困難

   ・集団参加や友達との交流は可能

    などが挙げられます。

 ・中度知的障害

  →中度知的障害は、おおむねIQが35~50の知的障害をさします。

   言語発達や運動能力の遅れがあります。 身辺自立は部分的にはできますが、

   全てをこなすことは困難です。

  (特徴)

   ・指示があれば衣服の着脱はできるが、場合に合わせた選択・調整が困難

   ・入浴時、自分で身体を洗えるが、プライベートゾーンなど洗い残しがある

   ・お釣りの計算が苦手

   ・新しい場所での移動・交通機関の利用は困難

   ・ひらがなでの読み書きはある程度可能

    などが挙げられます。

 ・重度知的障害

  →重度知的障害は、おおむねIQが20~35の知的障害をさします。

   言語・運動機能の発達が遅く、学習面ではひらがなの読み書き程度に留まり

   ます。

 ・最重度知的障害

  →最重度知的障害は、おおむねIQが20以下の知的障害をさします。

   言葉が発達することはなく、叫び声を出す程度にとどまることがほとんどで

   す。

 2)自閉症

  ①自閉症(Autism)は先天的な発達障害の一つで、社会性と対人関係の障害、コ

   ミュニケーションや言葉の発達の遅れ、行動や興味の偏りの3つの特徴が発達

   段階で現れると言われています。

  ②文部科学省によると、自閉症は以下のように定義されています。

   自閉症とは、3歳位までに現れ、①他人との社会的関係の形成の困難さ、②言

   葉の発達の遅れ、③興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とす

   る行動の障害であり、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推

   定される。

    広汎性発達障害のうち、知能指数が高い(IQ70以上)高機能自閉症の場合

  は「アスペルガー症候群」、知能指数が低い(IQ70以下)の場合は「カナー症

  候群」にあてはまります。自閉症の分類は分かりにくいですが、以下の図がわ

  かりやすいので参考にしてください。

   ※2013年に出版されたアメリカ精神医学会の『DSM-5』ではそれまでの診断

    基準であるアメリカ精神医学会の『DSM-Ⅳ-TR』における広汎性発達障害

    の分類に変更点がありました。

    変更点としては、広汎性発達障害のサブカテゴリーである自閉症やアスペ

    ルガー症候群が廃止され、レット障害を除くすべての障害名が自閉スペク

    トラム症/自閉症スペクトラム障害(略称ASD)に含まれるようになりまし    

    た。

    これらは本質的には同じ1つの障害単位であると考えられており、症状の強

   さに従っていくつかの診断名に分類されます

    このようなことから、2013年以前に自閉症やアスペルガー症候群に分類さ

   れた症状は、現在では自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害という診

   断名に分類されるようになりました。

 3)高機能自閉症

  ①高機能自閉症(HFA)とは、他者との社会的関係の困難さ、言語発達の遅 

   れ、限定的・反復的な興味やこだわりがあり、知的発達の遅れを伴わない障

   害です。

  ②言語発達の遅れがあるかどうかは、2歳までに単語を習得しているかどうか、

   3歳までにコミュニケーション的な語句を用いているかどうかが基準になりま

   す。

   また、知的発達の遅れを伴わないとは、IQ70~IQ95以上など様々な基準があ

   りますが、概ねIQ70以上である場合を示します。

  ③アスペルガー症候群は知能・言語の発達に障害がありません。

   一方の高機能自閉症は知的発達における遅れや障害はありませんが、言語発

   達において遅れがあります。

   この症状の違いが臨床的な診断の際に用いられてきました。

  ④近年の研究によって、2~3歳頃にみられた高機能自閉症とアスペルガー症候

   群の言語能力の差は、時間の経過とともに縮まっていくことが分かりまし

   た。

  ⑤高機能自閉症は年齢を重ねて言語が身に付き始めると、アスペルガー症候群

   と変わらない特徴や症状がみられることが分かりました。

   →以上のことから近年、両者はあまり区別しないで扱われることが多くなっ    てきました。

 4)アスペルガー症候群(AS)

  ①アスペルガー症候群(AS)は対人コミュニケーション能力や社会性、想像力

   に障害があり、対人関係がうまくいきづらい障害で、知的障害や言葉の発達

   の遅れがないものを言います。

  ②明確な原因は現在もわかっていませんが、何らかの脳機能の障害と考えられ

   ています。

  ③アスペルガー症候群の発生頻度

   →狭い意味でのアスペルガー症候群は約4000人に1人と言われています。

    しかし知的な遅れがなく言葉の流暢な非定型自閉症の人々も含めた広い意

    味での「アスペルガー症候群」の発生頻度は自閉症よりも多いことが知ら

    れています。

    性別では男性に多いですが、女性でも診断につながらずに対人関係の悩み

    を抱えている人々が、これまで考えられていたよりは多いことが分かって

    きています。

  5)広汎性発達障害(PDD)

   ①広汎性発達障害(略称PDD)は、コミュニケーションと社会性に障害があ

    り、限定的・反復的および常同的な行動があることを特徴として分類され

    る発達障害のグループ

   ②このグループには自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット障害、小児

    期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害という5つの障害が含まれていま

    す。

   ③発達障害は大きく分けて「広汎性発達障害(PDD)」「ADHD(注意欠陥・

    多動性障害)」「学習障害(LD)」の3つに分類されます。

   ④ 広汎性発達障害と自閉症スペクトラム障害の違いは定義の区別は難しい

   ⑤広汎性発達障害に分類される障害のほとんどが「自閉症スペクトラム障

     害」という新たな総称に統合された。

   ⑥「自閉症スペクトラム障害」には、自閉症、アスペルガー症候群、小児期

    崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害が含まれています(レット障害は

    除外)。

 6)自閉症スペクトラム障害

   ①自閉症スペクトラム障害(ASD)は、社会的コミュニケーションの困難と限定さ

   れた反復的な行動や興味、活動が表れる障害です。

     ②さらに知的障害や言語障害を伴う場合と伴わない場合があります。

     ③これらの症状は発達段階、年齢や環境などによって大きく変化するといわれ

   ています。

  ④自閉症スペクトラム障害と一言で言っても、生活に支障をきたすほど症状が

   強い方から、症状が軽度で日常生活にほとんど支障なく暮らせる方まで様々

   です。

  ⑤症状の強弱や、知的障害を伴う・伴わないなどによって十人十色の理解やサ

   ポートが必要な障害です。

  ⑥しつけや愛情不足といった親の育て方が直接の原因ではないとわかっていま

   す。

  ⑦自閉症スペクトラム障害は、いくつかの自閉症状のある障害が統合されてで

   きた診断名です。

   これまでアスペルガー症候群、高機能自閉症、早期幼児自閉症、小児自閉

   症、カナー型自閉症など様々な診断カテゴリーで記述されていたものを、

   「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」の診断名のもとに統合され   

          ました。

  ⑧「連続体」を意味する「スペクトラム」という言葉を用いて障害と障害の間

   に明確な境界線を設けない考え方が採用された。

  ⑨自閉症スペクトラム障害の療育方法

   ■ABA(エービーエー、応用行動分析)

    人間の行動を個人と環境の相互作用の枠組みの中で分析し、問題解決に応

    用していく理論と実践の体系です。自閉症スペクトラム障害に対する療育    

              だけでなく他の障害や教育、福祉、医療、スポーツ分野でも利用されてい    

              ます。 

   ■TEACCH(ティーチ)

    米国ノースカロライナ州で生まれた、自閉症スペクトラム障害の当事者と    

              その家族を障害支援する総合的なプログラムです。

   ■PECS(ペックス)

    絵カードを使ったコミュニケーション援助プログラムです。上記のABAの    

              原理に基づいて作成されています。

   ■SST(エスエスティー、ソーシャルスキルトレーニング)

    対人関係をうまく行うための社会生活技能を身につけたり、障害の特性を    

              自分で理解し自己管理をするためのトレーニングの総称です。

         ※自閉症スペクトラム障害がある子どもをもつ家族の支援プログラム

   ■ペアレントトレーニング

    保護者の方々が子どもとのより良いかかわり方を学びながら、日常の子育

    ての困りごとを解消し、楽しく子育てができるよう支援する、保護者向け    

              のプログラムです。

   ■ピア・カウンセリング

    似た立場の親同士の横の関係をつくり、対等な立場から意見や情報を交

       換、正しい行動の選択についてみんなで考え、ペアレントトレーニングの    

              一部に設けられている場合が多いです。

   ■メンタリング

   「ペアレント・メンター」と呼ばれる発達障害がある子どもの子育て経験が    

             ある方が先輩として、初めて発達障害と向き合う親の相談やアドバイスに

    応えています。

  ※ 自閉症スペクトラム障害や合併症の症状を緩和を目的とした薬物療法

   →薬物療法は医師の指示のもと用法や用量を守って服用していかなくてはい

    けません。

    薬に頼り切って多用するのは避けましょう。

    薬の服用により特徴が緩和されている時には療育や教育の効果も上がりや

    すくなるとも言われています。

    以下が使われることの多い薬です。

   ■非定型抗精神病薬

    自閉症スペクトラム障害によってみられる攻撃性、興奮、自傷およびチッ

    ク(身体が勝手に動くこと)に使用されます。ただし、保険適応外使用に

    なります。

   ■SSRI、SNRI、三環系抗うつ薬

    こだわり行動、うつ、不安障害などに使用されます。

   ■抗不安薬、SSRI、ベンゾジアセピン系

    不安、心身症、抑うつ、睡眠障害、緊張、PTSD(フラッシュバック)に

    使用されます。

   ■ 抗てんかん薬

    気分変調、躁うつ、てんかん発作、イライラなどに使用されます。

   ■抗ヒスタミン薬

    不安、睡眠障害に使用されます。


9.板橋区内で発達障害の診断、相談が受けられる病院

  https://caloo.jp/hospitals/search/13119/d1942

  https://byoinnavi.jp/tokyo/itabashiku/j12

  https://www.syougai.tokyo/itabashi-ku/itabashi-hospital.html

  今回は小茂根の療育センターや北療育センターを利用されている方が

 ほとんどでした。

  うちは電話の予約が取れずに諦めましたが、月1回決まった時間に

 電話をかけまくるなど、ご苦労も多く聞きます。

  OT、PTの指導を受けたいということで、療育センターを選ばれる方が

 多かったようです。


10.まとめ

 1)診断はあくまでもその子の今の発達段階の目安。

   結果に落ち込む事はなく、客観的に他の方に支援をお願いする

   際の分かりやすい指標と考える。

 

 2)検査は年齢にもよりますが、1~2年間隔を空けないと受けられ

   ないので、就学前に合わせてだったり、就学前健診で受けるのが

   いいようです。

 3)検査室の環境や臨床心理士の対応によって、お子さんの検査の

   結果は左右されることが多いようです。

   →本来の力が発揮できないこともある。

 4)地域の医療機関は何よりも口コミが大事。選ぶ際はお友達の受け

   た情報などはとても参考になります。


発達療育勉強会へようこそ

 このサイトは板橋区で毎月行っている、発達障害を持つ子の親御さんに向けた、勉強会の活動報告や役立つ情報をお知らせするサイトです(^o^)

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